Fuji Rock Festival '03

『2003年 7月27日 Red Marquee』




〓 フジロック・フェスティバル'03・ライヴ・レポ 〜 Motor Ace篇 〜 〓

(投稿者:NOBUさん)

数週間前までの私はMOTOR ACEに関しては全くの無知だった。毎年恒例で行っているフジロック、今年は日曜日に行く事に決まっていた。Time Tableを見ながら、何かいいバンドないか?と思っていると「デイヴ・グロールに惚れ込まれ、フ−・ファイターズのオープニング・アクトに即抜擢」、「オアシスのオーストラリアツアーのオープニングを勤めるなど、地元での熱狂的な支持を集める」などの熱い文字の数々が。とりあえずCD買ってみよう!的なノリだった。フジロックでもEVANESCENCEと時間が重なっていたため、どちらを見るか決めかねていた。しかし、車で現地に移動中にMotor Aceを聴きながら運転していると、なぜかMotor Aceが私を呼んでいる気がする。

Chairman of the Boardのギターのリフが頭から離れない。ライブ開始直前までどちらを見るか悩んだあげく、神のお告げ通りにレッドマーキーへ直行。あっさりと最前列まで行く事ができた。ライブ開始前、ギター、ベース、ドラムのサウンドチェックが始まる。ローディーと思われる彼らはマイクに向かって「テス、テス、チェック、ワントゥー」と一生懸命だ。しかしどこかで見覚えのある顔。サウンドチェックも終わり、遂にMotor Ace御一行の登場。「あ!サウンドチェックしてた人、本人じゃん!」という事で、ボーカルのパトリック以外は、ライブ開始前からその姿を観客にあらわにしていた訳だ。

失礼ながら、「アルバムでは演奏上手いけどライブは大した事ないでしょ!」と思っていた訳だが、そんな思いも一曲目のDeath Defyで一気に吹っ飛んだ。正直驚いた。というよりも度肝を抜かれた。近年オーストラリアのロック界が熱いとは聞いていたが、これ程までとは。リズムの安定感、音のバランス、ギターサウンド、どれを取っても最高としか言いようがない。最初は人もまばらだった後方も、彼らのサウンドを聞き付けてか徐々に人が増えてくる。数曲演奏した時点では既に超満員だったらしい。

ボーカルのパトリックは、あのキャシャな体からは考えられない程パワフルなボーカル。オーディエンスの英語力不足からか、「Next song is Keeping Secrets」と言った場面で会場からの歓声はまばら。少々切れ気味に「I said Keeping Secrets!!」と叫ぶ場面も見られた。その通り、私たち観客はもう少し勉強が必要かもしれない。ギタリストのDave、彼には感動した。一般の人から見ればカッコイイとは言えないのかもしれない。 しかし私には彼の激しい、そして独特なピッキングがとても素晴らしく見えた。フライングVとレスポールを1本ずつという、一風変わったギターセッティングだが、まるで自分の体の一部の様にそれを操る。

ベース、ドラム、いわゆるリズム隊だが、彼らも素晴らしかった。ミドルテンポの曲というものは、とかくテンポが狂いがちだが、全く乱れがない。何十年ものキャリアを持つベテランバンドを見ている様だった。最後の曲、Chairman of the Boardが終わるまで、私は叫び続けた。ライブが終わるとメンバーがステージに再度登場し、帽子やらTシャツをばらまいた。もちろん会場は大パニック。残念ながら私はキャッチできなかったのだが、彼らの素晴らしいライブを見られただけでも良しとしよう。その後、現在大ヒット中のEVANESCENCEのステージを少しだけ見た。そこで改めて実感した。Motor Ace最高!!



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